かつて性犯罪担当刑事だったなかしまさん。仕事を通じて感じたのが、被害者の中にあまりにも知識が乏しく無防備な子どもたちがいることだった。
「被害に遭ってからでは遅い。子どもたちを性犯罪から守り、加害者も被害者も出さないように」と3年前に警察を退職し、性教育アドバイザーとして活動を始めた。
4人の子のママでもあるなかしまさんが説くのは「学校での性教育だけでは不十分。家庭での親子のコミュニケーションこそが重要」ということ。「今の子はSNSでつながっただけの人に悩みを相談し、親切そうだからと会ってしまう。一番身近にいる親が何でも相談できる相手であることが理想です」。
オンラインや対面で保護者向けに性教育の講座を開くほか、依頼があれば学校や企業にも出向いて講演する。「自分の子どもが被害者あるいは加害者になりはしないかという心配を少しでも取り除ければ」と願う。福岡県出身、柔道二段。
*詳しい活動内容はインスタグラムを参照。講演依頼もインスタグラムのダイレクトメッセージで受け付ける。出張講座は県内ならどこでも可。